石畳の通りをゆっくりと進む曳山=富山市八尾町諏訪町

石畳の通りをゆっくりと進む曳山=富山市八尾町諏訪町

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優雅に越中八尾曳山祭 夜にちょうちん山特別曳きそろえ

北日本新聞(2019年5月4日)

 栄華を極めた江戸時代の町人文化を伝える「越中八尾曳山(ひきやま)祭」が3日、富山市八尾地域中心部で行われ、青空の下、絢爛(けんらん)豪華な装飾を施した曳山6基が坂の町を優雅に練り回った。夜は改元と新天皇即位を記念したちょうちん山の特別曳きそろえがあり、住民が祝意を示した。

 6基の曳山が聞名寺(今町)に勢ぞろいし出発式があった。法被姿の男衆が「ほうりきのみっつのようかんぼう」の掛け声に合わせて綱を引くと、曳山はきしみ音を発しながら動き出した。

 鏡町の獅子を先頭に東町、今町、下新町、西町、上新町、諏訪町の順に曳き回した。風情ある町家が建ち並ぶ諏訪町通りでは6基がゆっくりと進み、極彩色の彫刻や彫金部分が陽光を浴びて鮮やかに浮かび上がった。曲がり角では額に汗した男衆が力を振りしぼって曳山を回転させ、見物客から拍手が湧き起こった。

 夜は各曳山が数百個のちょうちんを付けて十三石橋詰(下新町)を出発。例年は聞名寺近くで巡行を終えるが、特別曳きそろえのため東町、西町に3基ずつ曳き上げた。八尾地区自治振興会(田中久嗣会長)を中心にした即位改元奉祝委員会による式典には一帯10町の役員や曳山関係者らが出席し、大勢の住民と観光客が見守った。田中会長が「八尾町民が力を合わせ、素晴らしい令和の時代を築き上げていこう」とあいさつ。通りを埋めた人々が祝意と曳山祭発展への祈りを込めて八尾壮年団の池澤よしみつ団長の主唱で万歳三唱した。

 同祭は八尾八幡社(下新町)の春季祭礼。1741(寛保元)年、上新町の花山に人形と役者を乗せて曳き回したのが始まりとされる。6基とも県有形民俗文化財に指定されている。

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