第111回九谷茶碗(ちゃわん)まつり(北國新聞社後援)は3日、能美市の九谷陶芸村で開幕した。晴天となった初日は、10連休中とあって、昨年より2万人多い約8万人(主催者発表)が訪れた。有名作家の逸品や掘り出し物、日常使いできる食器などを買い求める来場者でにぎわった。
まつり運営委員会によると、今年は開場5時間前の午前3時半から人が並び始めた。今年初めて、九谷焼を販売する出展店舗の約9割がスマホ決済「ペイペイ」を導入した。本部テント前では「令和」と書かれた湯飲みを先着111人に贈った。
44のテントが連なるメイン会場では、九谷焼製造、販売の「九谷結窯」(加賀市)が、能美市の芸術による誘客事業「ウルトラアート」でオープンデータ化されている九谷焼作品の画像を使った商品をお披露目した。カップや陶箱のほか、伝統工芸ディレクターの「若岡和奏」と仏像画アーティストの下橋晶さん(46)=白山市=がコラボした絵皿も同日限定で登場した。
まつりは5日までで、期間中は粟生工業団地に無料駐車場が設けられ、同団地とJR能美根上駅から会場までシャトルバスが運行される。