「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2019」(北國新聞社特別協力)は5日、金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールでクロージングコンサートが開かれ、金沢市出身のピアニスト平野加奈さんが優美な旋律を響かせた。北陸三県で180公演が催され、来場者は昨年とほぼ同じ約11万3234人(主催者発表)だった。8日間にわたるクラシックの祭典は大勢の聴衆を魅了して閉幕した。
クロージングコンサートでは平野さんと特別編成のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)祝祭管弦楽団がグリーグの「ピアノ協奏曲イ短調」を壮大なハーモニーで締めくくった。
邦楽ホールでは、アジアの実力者台湾フィルハーモニックが出演。常任指揮者チャン・インファンさんがタクトを振り、チャイコフスキーの「スラブ行進曲」などで圧巻の音色を響かせた。
続いて同ホールでは、オーディションで選ばれた中学生ピアニスト3人がOEKと共演した。金沢市西南部中1年の東野若葉さん、白山市北星中1年の中野有珠さんがモーツァルト「2台のピアノのための協奏曲第10番」で息の合った音色を披露し、白山市笠間中2年の二口沙来さんはシューベルト「ロンドイ長調」を演奏した。