福井県若狭町の民宿や旅館で昨シーズン消費されたフグなどの魚介類を供養する「フグ供養」が5月8日、同町塩坂越の瑞泉院などで行われた。
フグやウナギ、ワカメなどの海の恵みに感謝し、観光地としてさらなる発展を祈願しようと、若狭三方五湖観光協会が毎年行っている。
同院で法要が営まれ、森下裕町長や町内観光関係者ら約20人が焼香した。近くの塩坂越海岸で同協会の浜本一夫会長ら6人がフグやタイを放流し、今シーズンの豊漁や観光振興を祈った。
浜本会長は「フグなどの魚介類は大切な観光資源。今シーズンも多くの観光客が訪れてほしい」と話していた。
昨シーズン(昨年10月から今年4月)に町内の旅館や飲食店で消費されたフグは約9500匹だった。