2020年の「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌(ごえんき)法要」に向けた改修工事が進む真宗大谷派金沢別院(金沢市安江町、東別院)の本堂が、9日までに姿を現した。2年前に始まった工事は最終盤を迎えており、聞法(もんぽう)や法要のよりどころが往時の威容を取り戻した。
屋根は銅板3万6千枚を使ってふき替えられた。昨年末に鬼瓦が取り付けられ、本堂を覆っていた足場やシートが撤去された。屋根は経年によって次第に緑青が現れ、風情を増すという。
改修工事は石畳敷設やバリアフリー化などを残すのみで、6月下旬に完工する見通し。9月20日には仮本堂の本尊を本堂へと移す還座(げんざ)式・奉告法要を営む。
金沢教務所長の小林斉輪番は「来年5月の御遠忌には皆さんに元気でお参りしてもらいたい」と話した。