名場面が立体的に飛び出す仕掛け絵本=福井県小浜市立図書館

名場面が立体的に飛び出す仕掛け絵本=福井県小浜市立図書館

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仕掛け絵本、精巧 小浜市図書館に欧州作家の作品

福井新聞(2019年5月10日)

 福井県小浜市立図書館は、1960~70年代に活躍した旧チェコスロバキアの絵本作家、ヴォイチェフ・クバシュタの仕掛け絵本5点を紹介するミニ展示を開いている。名作の象徴的な場面が立体的に表れる仕掛けや、独特な色使いが来館者の興味を引いている。7月31日まで。

 同市出身の詩人で児童文学者の故山本和夫さん(07~96年)から寄贈を受け、同図書館が保管している約1万1千冊の「山本和夫文庫」には、クバシュタの仕掛け絵本が6点あり、状態のいい5点を並べた。

 クバシュタはウィーン出身。チェコスロバキア政府の外貨獲得のため、仕掛け絵本は世界中で出版され、精巧な作りで人気を集めた。

 「ヘンゼルとグレーテル」は開くと、ヘンゼルが閉じ込められているお菓子のおりの絵が立ち上がり、扉が上げ下げできるようになっている。登場人物は表情豊かで愛らしく、メルヘンチックな雰囲気を引き立てている。

 小笠原房子館長補佐は「古くささは感じられず、絵もきれい。山本和夫文庫が一般公開される機会は少ないので、ぜひ親子で見てほしい」と話している。

 観覧無料。開館時間は平日が午前10時~午後7時、土日が午前9時~午後5時。毎週火曜、第3日曜、第4水曜、祝日は休館。

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