十二町潟水郷公園を訪れ、小谷課長補佐(左)の解説で家持ゆかりの碑を見学する美術協会員

十二町潟水郷公園を訪れ、小谷課長補佐(左)の解説で家持ゆかりの碑を見学する美術協会員

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万葉世界に思いはせ 氷見市美術協会、家持ゆかりの碑巡る

北日本新聞(2019年5月11日)

 氷見市美術協会(前知津子会長)は10日、万葉故地について学ぶ「氷見万葉めぐり」を行い、会員25人が万葉集編さんに携わった越中国守・大伴家持にまつわる碑を見て回った。新元号「令和」が万葉集を典拠とすることから、会員は時代の節目を感じながら万葉世界に思いをはせた。 

 市内には万葉に関する碑が22基ある。この日は布勢(ふせ)の円山(まるやま)(布施)、藤波神社(下田子)、海浜植物園(柳田)などにある7基を回った。市教育委員会教育総務課の小谷超(すすむ)課長補佐(51)が解説した。

 家持が少なくとも4回訪れた布勢水海(ふせのみずうみ)の名残となっている十二町潟水郷公園では、万葉集研究に生涯をささげた元高岡市万葉歴史館名誉館長、故犬養孝さんが揮毫(きごう)した石碑を見学した。家持が現在の高岡市伏木から雨晴海岸を経てさらに北上した際、詠んだ長歌を味わい、風光明媚(めいび)な往時の風景を思い描いた。

 家持が目にしたであろう景色と碑に触れ、宇波幸子さん(77)=幸町=は「今まで知らなかった碑に気付くことができた。22基を全て回ってみたい」と話した。

 家持は越中国守として746(天平18)年から751(天平勝宝3)年まで5年間、越中に滞在。この間に詠んだ歌223首を万葉集に残している。前会長(72)は「万葉への理解を深めたことで、創作のプラスにしてもらいたい」と期待した。

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