清酒製造の舞姫(諏訪市)は10日、そばに合う日本酒として新商品「蕎(きょう)」を造ったと発表した。県産の酒米美山錦を使用した純米酒と純米吟醸酒をブレンドした。切れがよく穏やかな味わいで、そばの繊細な風味を消さないことが特徴という。付加価値を高めるためそば店にのみ販売し、一般販売はしない。
舞姫によると、全国には約2万5千店のそば店がある。そばに合う日本酒という新たな需要を狙い、約1年間の試行を経て完成させた。
杜氏(とうじ)の磯崎邦宏さん(40)は「酒の熟成具合をみながらブレンドを変え、そばの風味をより一層引き立てるような味わいに仕上げた」と話している。そば店に行かなければ飲むことができないという独自性も新商品の売りにし、15日に初出荷する予定。
県内を中心に全国のそば店への展開を目指す。1升(1・8リットル)で、希望納入価格は税別2450円。