輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で12日、田植えが行われ、全国のオーナー会員やボランティア約500人が世界農業遺産を代表する棚田の景観保全へ汗を流した。
白米千枚田愛耕会員らの指導を受け、東京や神奈川などのオーナー会員が苗を植えた。輪島市東陽中3年の女子生徒6人が早乙女姿で作業したほか、航空高石川の生徒も協力した。
田植えは耕作放棄地が増えた千枚田の景観維持を目的に始まり、今年で28回目。今年のオーナー会員は過去最多の188組となっている。
3年連続で参加したという武井るり子さん(71)=愛知県尾張旭市=は「棚田と青い海のコントラストは何度見ても美しい。稲穂が実った棚田の風景を楽しみにしている」と話した。