下諏訪町の路地を手書きで描いた地図「しもすわ路地裏MAP」が、観光客らの間で人気だ。これまで町内の観光施設などに計約400枚が置かれ、品切れした施設もある。地図を作った同町の地域おこし協力隊員、唐戸友里さん(35)は、「地図を手に路地を歩いて、宿場町の街並みを楽しんでほしい」と話している。
唐戸さんは2018年6月、町民有志らが路地を散策するツアーを開いていることに興味を持ち、路地を地図にまとめることにした。写真記録用にスマートフォンを手に、約2週間かけて路地を歩き回り、作り上げた。「温かみがあるものにしたい」(唐戸さん)と手書きにこだわり、12の路地を紹介。「昔ながらの町並み」といった特徴や諏訪湖を一望できる場所なども示した。
当初は旅館1軒に置いていたが、好評で1月から観光案内所やゲストハウスなどにも置かれるようになった。唐戸さんは、1人がちょうど通れる幅で、トタンの壁に挟まれた路地がお気に入り。「路地を歩くドキドキ感も楽しんでほしい」としている。