照明を整備する位置を確認するクローバーの会のメンバーと水口支部長(中央)

照明を整備する位置を確認するクローバーの会のメンバーと水口支部長(中央)

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千本桜のぼんぼり復活を 福光・歓楽街ママが賛助者募集

北日本新聞(2019年5月17日)

 南砺市福光地域の小矢部川沿いにある桜並木「千本桜」を約60年照らしてきたぼんぼりがことしから廃止されたことを受け、川沿いの歓楽街・観音町のママ4人が「クローバーの会」を結成した。来春、桜やまちを照らすちょうちんの復活に向け、賛助者の募集に乗り出した。

 千本桜は国道304号の福光橋を中心として、小矢部川の両岸約1・5キロに合わせて800本が並ぶ。観音町は明治時代から栄えた歓楽街で、桜並木の横に位置する。今は飲食店が約30軒ある。

 桜が満開になる時期に合わせ、地元の観音町青年会が毎年ぼんぼりをともしてきたが、会員の減少などで継続できなくなった。レストラン・スナック「花月」の本田和可子さんは「昔から当たり前のようにあったぼんぼりが無くなり、まちは灯が消えたように寂しくなった」と言う。

 復活に向け、本田さんとクラブ「和院」の倉谷志須代さん、「からおけはうす ぴーこっく」の泉川由美さん、スナック「ゆめうさぎ」の吉田美花さんの4人がクローバーの会を結成。年会費を個人5千円、企業1万円とし、賛助者の名を入れた照明の整備に充てる。会員限定のイベントも企画する。水口秀治市観光協会福光支部長は「まちの盛り上げに力を尽くしていただき、ありがたい」と話す。

 安全性や手入れのしやすさなどを考慮し、軽いちょうちんをつるすことを計画している。メイン通りだけでなく、店が連なる細路地にも範囲を拡大して設置したい考え。メンバー4人は「古き良き、華やかな観音町の雰囲気を取り戻したい。多くの人に支援してもらうと同時に、まちに足を運んでもらいたい」と話している。支援に関する問い合わせは市観光協会、電話0763(62)1201。

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