国宝になる旧開智学校校舎の前で、開智小児童が作った「顔出しパネル」を利用して記念撮影する見学者ら=18日、松本市開智2

国宝になる旧開智学校校舎の前で、開智小児童が作った「顔出しパネル」を利用して記念撮影する見学者ら=18日、松本市開智2

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旧開智学校校舎にぎわい 国宝指定の答申受け

信濃毎日新聞(2019年5月19日)

 国宝指定の答申が17日に出た松本市開智2の重要文化財「旧開智学校校舎」は18日、県内外から訪れた多くの見学者でにぎわった。報道を受け「混雑する前に一目見ようと思った」と午前に駆けつけた人もいた。

 校舎前には観光客を乗せたタクシーがたびたび到着。18日の入場者数は、前の週の土曜日に比べ425人増の694人となった。

 松本市島内の会社員小川啓介さん(40)は「近くに国宝が二つあるなんてすごい」。長男で島内小学校3年の奏佑君(8)は「古いけれど、きれいに残っている」と感心した様子だった。埼玉県熊谷市から訪れた自営業山下慶一さん(71)は「初めて来たが、和と洋が折衷したすてきな建物」と喜んだ。

 敷地内では、隣接する開智小学校の児童が作り、以前から置かれている「顔出しパネル」も人気。利用して記念撮影をする見学者が相次いだ。

 旧開智学校校舎は1876(明治9)年の建築で、木造2階建て建築面積514平方メートル。西洋風のデザインを日本の伝統技術を用いて表現した「擬洋風建築」で、明治以降の学校建築の国宝指定は初めてとなる。

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