新設した水出しコーヒーの製造ライン

新設した水出しコーヒーの製造ライン

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黒部の水、コーヒーで発信 自家焙煎店 工場の製造ラインで本格生産

北日本新聞(2019年5月20日)

 黒部市荻生の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「水の時計」は、黒部の水で抽出し、瓶詰めまで行う水出しコーヒーの製造ラインを自社工場に設け、生産を本格的にスタートした。北山晃代表(49)は「コーヒーを通じて黒部の水を発信できればいい」と話す。

 県立広島大の分析で、黒部の湧き水にはコーヒーの味や香りを引き立てる効果があることが分かっている。「水の時計」は、世界各国のコーヒーの生豆を、黒部川扇状地湧水群でくんだ湧き水に浸してから焙煎。黒部の水で抽出する水出しコーヒーが看板商品だ。ボトル入り製品も首都圏や海外で販売している。

 これまでボトル入り製品は、焙煎した豆と黒部の水を県外メーカーに送って製造していたが、黒部で一貫生産しようと、コーヒー豆などを保管する倉庫の一角に製造ラインを新設。焙煎だけでなく、抽出や瓶詰めまで行えるようになった。試験生産を重ね、今春から「水の時計」の店頭で300ミリリットル入りボトル(税別680円)の販売を始めた。

 従来は難しかった、スパイスやフレーバーを加えたコーヒーのボトル入りも製品化していく。現在は1日100本の少量生産だが、引き合いに応じてラインを拡張する。北山代表は「水によってコーヒーの味が違うことを伝えたい」とし、県内の土産店や東京の県アンテナショップで販売するほか、海外の展示会へも出展していく考えだ。

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