福井県越前市の村国山に地元まちづくりグループが整備したパラグライダー離陸場のオープニングセレモニーが5月19日、着陸地点となる同市の万代橋上流の日野川河川緑地で行われた。テープカットや地上でパラグライダーを広げるデモンストレーションなどを行い、完成を祝った。
村国山は風向きや着陸できる河川敷が近いなど、気象・地理的条件がパラグライダーに適しているとして、市内の「あそぼっさ越前市ハッピープロジェクトチーム」(あそプロ)が計画。周辺を「風の谷のムラクニ」と銘打ったフライトエリアとして楽しんでもらおうと、山頂付近に離陸場を整備した。
セレモニーには、あそプロの田辺嘉一郎代表理事(44)や地元関係者ら約60人が参列。奈良俊幸越前市長らが「フライトを通して村国山周辺の豊かな自然を楽しみ、健康増進にも生かしてほしい」などと祝辞を述べた。
予定していた離陸場利用や河川敷でのフライト体験は強風のため中止となったが、パラグライダーを広げるデモンストレーションが行われた。参列者はふわりと浮かぶパラグライダーを見ながら、大空を舞い市街地を展望するフライトに思いをはせていた。
パラグライダーの運営は、ジャムスポーツパラグライダースクールが担当する。タンデムフライトの料金は1万800円(保険料別途)。予約、問い合わせは同スクールのホームページ、またはあそプロメンバーで同スクール運営の堀幸雄さん=電話090(3766)8553。