参拝者を幽玄の世界にいざなった燭光能=瑞龍寺

参拝者を幽玄の世界にいざなった燭光能=瑞龍寺

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利長しのび幽玄の舞 高岡・瑞龍寺で燭光能

北日本新聞(2019年5月21日)

 高岡開町の祖で加賀藩2代藩主の前田利長をしのぶ「利長忌」は20日、高岡市関本町の利長の菩提(ぼだい)寺、国宝瑞龍寺で行われ、「燭光能(しょっこうのう)」が奉納された。法堂(はっとう)でろうそくの明かりが揺らめく中、参拝者が幽玄の世界を堪能した。

 追善法要の後、演目「敦盛(あつもり)」が披露された。若武者の平敦盛を一ノ谷の合戦で討った熊谷直実が、後に出家して敦盛を弔うため一ノ谷を訪れ、敦盛の亡霊と友情を結ぶ物語。シテを金森秀祥(ひでとし)師(国重要無形文化財保持者・総合指定、能楽協会東京支部)=同市出身、ワキを苗加登久治(とくじ)師(同、金沢能楽会)が務めた。鼓で住駒幸英師(同、同)、地頭で渡邊茂人師(同、同)が出演した。

 奉納後、合唱団「ながれ雲を歌う会」のメンバーが瑞龍寺讃歌「ながれ雲」などを合唱。泉治夫市文化財審議委員が「瑞龍寺 天井画の植物」と題して講演した。

 燭光能は3代藩主の利常が利長の33回忌に行ったのが始まりとされている。1984年に国宝瑞龍寺保存会が利長忌を始めてから毎年、高岡能楽会の協力で奉納している。

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