下伊那郡喬木村小川の九十九谷(くじゅうくたに)森林公園で、村花のクリンソウが見頃を迎えた。21日午後には降り続いた雨が上がって青空が広がり、訪れた人たちは澄んだ空気の中で赤やピンクなど色とりどりの愛らしい花を楽しんでいた。
園内4カ所に計約5万株のクリンソウが点在。地元有志でつくる「くりん草愛好会」が、近くの小川からホースで水を引き、雑草を手作業で取り除くなど、年間通じて管理を担っている。会長の賜(たもう)洋子さん(74)は「今年は春先の寒さで心配だったけれど、きれいに咲きそろいました」と話す。
夫婦で訪れた古賀仁さん(72)=飯田市上郷飯沼=は「毎年来ているが、年々花の数が増えている。きれいですね」と眺めていた。
同公園では6月2日まで「くりん草まつり」が開かれ、種や株の販売もある。