まちなかを走るバスに乗り、景色を楽しむ関係者ら=富山市赤江町交差点付近

まちなかを走るバスに乗り、景色を楽しむ関係者ら=富山市赤江町交差点付近

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「スカイバス富山」運行開始 富山地方鉄道

北日本新聞(2019年5月23日)

  富山地方鉄道(富山市桜町1丁目、辻川徹社長)は22日、屋根を取り払った2階建てのオープントップバス「スカイバス富山」の運行を富山市中心部で始めた。富山駅を発着点に富山城址公園や富岩運河環水公園などを巡り、360度のパノラマを楽しめる。6月30日まで。

 バスはドイツ製で、高さ3・8メートル。2階に40席を備える。昨年10月に射水市の新湊大橋周辺で運行し好評だったことを受け、23~26日に富山市内を中心に開かれる日台観光サミットに合わせて走らせることにした。約11キロを40分ほどかけて走る。

 富山駅前バスロータリーで出発式を行い、辻川社長があいさつし、関係者と共にテープカットを行った。式典後には関係者が試乗した。

 ダイヤは水曜を除く平日が1日5便、土日曜と祝日が1日7便。運賃は中学生以上800円、小学生以下400円。予約不要。8月上旬から9月上旬には、夜間を含む運行を予定している。


■開放感あふれる小旅行/本紙記者乗車ルポ
 「スカイバス富山」に試乗した。屋根のない車内から立山連峰などを望む約40分の"小旅行"は、開放感にあふれていた。

 富山駅を出発し、街路樹の新緑を眺めながら富山城址公園周辺を通る。道中はガイドの女性が見どころを案内してくれる。途中で市内電車環状線「セントラム」と擦れ違った。運が良ければ並走も楽しめる。

 富山駅北に向かい、富山北大橋を進むと雄大な立山連峰が現れた。普段通るときは運転に集中しているが、神通川に吹く心地よい風を感じながら、ゆったりと景色に見入った。

 富山県美術館前などを巡って再び駅の南側へ向かう。車高のわずか20センチ上に架かるガードの下を通る際は、「ゴオー」という大きな音とともに目の前が真っ暗になった印象を受けた。ジェットコースターのような迫力に、車内から歓声が上がった。

 手が届きそうなほど間近に標識や信号が見えたり、通行人が手を振ってくれたりしたのが印象的だった。見慣れたはずの街のひと味違う眺めを楽しめた。

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