津沢あんどんふれあい会館の完成予想図。あんどん展示室(右)は切り妻屋根とする

津沢あんどんふれあい会館の完成予想図。あんどん展示室(右)は切り妻屋根とする

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藩倉風の切り妻屋根に 津沢あんどんふれあい会館

北日本新聞(2019年5月23日)

 小矢部市は、旧小矢部消防署津沢出張所を改修・増築して整備する「津沢あんどんふれあい会館」(同市岩武)の完成予想図や実施設計を22日の市議会総務産業建設委員会で示した。江戸時代の「藩倉」をイメージした切り妻屋根を設け、地域のランドマークにふさわしい外観とする。利用開始は来年4月の予定。

 津沢あんどんふれあい会館は、市指定無形民俗文化財「津沢夜高あんどん祭」の継承やまちづくりの拠点とする。祭りメイン会場のあんどん広場に面する2階建ての津沢出張所を耐震改修し、北側にあんどん展示室を増築する。

 1階のあんどん制作体験室では、市観光協会と連携してミニあんどん作りなどを実施。1階トイレは外部からも利用できる。2階研修室は太鼓の練習での活用や、大あんどんのぶつかり合いを窓から見られるようないすの設置を計画。あんどん展示室に大あんどん1台を置き、高さ6・5メートルのシャッター外側には武者絵の貼り付けを検討する。

 津沢地区は加賀藩の藩倉が建てられ、小矢部川水運の中心地として栄えた。歴史を踏まえ、あんどん展示室は切り妻屋根とし、会館を中心とした一体的な景観づくりを目指す。

 延べ床面積は既存部分(鉄筋コンクリート造り2階)約339平方メートル、増築部分(木造2階)約208平方メートルで計約547平方メートル。整備費は1億824万円。7月から来年2月まで工事し、同4月からの利用開始を予定する。

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