揚げパンやソフト麺などの給食ランチを提供する長野市鶴賀西鶴賀町のカフェ「ＨＵＮＧＲＹ（ハングリー）」が人気だ。木島平村の給食センターに約９年間勤めた店主の平野めぐみさん（４３）＝木島平村＝が、調理で腕を振るう。センター時代の仲間だった栄養士らの助言を参考に献立を考え、同村や飯山市産の米や野菜を使う日替わりメニューも提供している。

　平野さんは２００８年から同村の給食センターに勤務し、調理や作業管理などを担当。１７年に家庭の事情などから退職したが、食べてくれる人の顔をもっと近くで見たい―と一念発起し、１８年７月に市街地の一角に１０席余の店を構えた。

　揚げパンやミートソースを絡めたソフト麺といった定番メニューのほか、鯨肉の竜田揚げ、脱脂粉乳といった懐かしの味も用意。献立は栄養士らの助言を取り入れつつ、毎月下旬に翌月分の献立を一気に考える。客の要望がメニューのヒントになることも。学校の教卓や机を使った内装にも、工夫が光る。

　店は幅広い年代の客でにぎわい、再訪する人も多い。近くの会社員金子健一さん（５４）はこの２週間で３回目の来店。揚げパンを平らげ、「すっかりとりこです。懐かしい味が『これだ』という感じ」。

　営業時間は午前１１時〜午後４時半。日曜定休。問い合わせは同店（電話０２６・２１７・２５５１）へ。