魚津市の海岸で25日、上位(春型)蜃気楼(しんきろう)が観測された。魚津埋没林博物館は、発生規模を5段階(A~E)のBランクとした。Bランクは今年初めて。3日連続の観測で、今季16回目となった。
滑川市から射水市にかけて建物の伸び上がりや反転が見られ、広範囲でバーコード状に連なって見えた。黒部市でも風景が刻々と変化した。
海の駅蜃気楼は、県内外の人でにぎわった。10年近く通い、初めてBランクを見た神奈川県平塚市の望月洋子さん(63)は「刻々と変わっていく姿に感動した」と話す。
日台観光サミットin富山の参加者約40人は、県内ツアーの途中で海の駅を訪れ、運よく蜃気楼に遭遇した。台湾観光協会の呉朝彦秘書長(61)は「海の上に見える蜃気楼は特別な印象を持った。壮観でした」と話した。