コースを走り抜ける参加者=5月26日、福井県美浜町金山

コースを走り抜ける参加者=5月26日、福井県美浜町金山

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若狭路センチュリーライド 福井県、自転車で駆け自然や食満喫

福井新聞(2019年5月27日)

 福井県嶺南地域を自転車で駆け抜ける「若狭路センチュリーライド2019」(福井新聞社後援)は5月26日、若狭町役場三方庁舎付近を発着点に開かれた。県内外の1150人が参加し、海岸や湖沿い、山道など、風光明媚(めいび)で起伏に富んだコースを走り抜けた。地元食材も振る舞われ、参加者は嶺南の魅力を体感した。

 嶺南地域の食や自然などを生かしたイベントに取り組む「若狭路活性化研究所」が主催した。

 コースはロング(約160キロ)、ミドル(約120キロ)、ハーフ(約80キロ)の3種類を設定。いずれも若狭町を出発し、レインボーライン(梅丈岳)と水晶浜を通過して敦賀半島を横断、敦賀市を通り美浜町に向かった。その後、ロングとミドルは若狭町の熊川宿へ向かい、ロングのみが小浜市まで行き、全コースの参加者が若狭町のゴールに戻った。

 同研究所によると、急勾配の坂道や湖、海、山を楽しめるコースや地元食材の振る舞いが人気で、県外からの参加が9割を占める。参加申し込み開始から3日間で予約が埋まったという。

 給水所ではへしこの茶漬けや梅ジュース、くずまんじゅうなどが提供された。発着点付近では美方高、若狭高、若狭東高生徒による地元食材を取り入れた手作りスイーツや地元有志による豚汁、漁師によるサザエの振る舞いなどがあった。

 このほか、名産品の物販もあった。また、参加者の完走証に若狭高書道部員や地元の書道クラブの会員らが1人分ずつ名前を書いていた。

 参加した男性は「上ったり下ったりできるコースが面白い。天気も良く、海もきれいで見るところが多かった」と声を弾ませた。

 同研究所の田辺一彦代表(48)は「海、湖、山を楽しめるサイクリングイベントはここしかないと思う。食材の提供で地域の魅力を感じられ、地元の人の温かさに触れられるのが売り」と話した。

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