輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスに来年、ホンダ米子会社製の最新鋭小型ジェット機「ホンダジェットエリート」が配備される。学園によると、機体の価格は約6億5千万円で、私学では初めての導入となる。学園は米ハワイ州立大と連携しながら、世界で活躍できるパイロットや整備士の育成を目指す。
28日、能登空港キャンパスで学園の梅沢重雄理事長が明らかにした。
ホンダジェットエリートは7人乗りで、操縦席に最先端のモニターが配備されている。最高速度は時速782キロで、同型の従来機と比べて燃費がよく、航続距離は2661キロとなる。学園は来年5月か6月に導入する。
能登キャンパスが保有する飛行可能な機体は、モーターグライダーと軽飛行機の計2機。学生はこれまで解体されたエンジンや旧型機などで、飛行機の構造について学んでいた。学園は最新鋭の小型ジェット機を配備することで、学生の知識向上につながると期待している。
能登キャンパスでは28日、学園のハワイの関連会社が救急搬送用に運用するホンダジェットエリートがお披露目された。関係者や学園の生徒ら約350人を前に、梅沢理事長やホンダ子会社の役員らがあいさつした。
学園は昨年12月、ハワイ州立大の航空学部を共同運営することで合意しており、今年9月からパイロット、来年からは整備士や乗務員の教育をハワイでも始める。将来的には能登キャンパスとハワイ州立大の教育面での連携構想がある。