島崎家や市民から寄贈を受けた作品が並ぶ会場

島崎家や市民から寄贈を受けた作品が並ぶ会場

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魚津ゆかりの南画家・島崎其邨の大作展示 歴史民俗博

北日本新聞(2019年5月29日)

 明治から昭和初期に活躍した魚津市ゆかりの南画家、島崎其邨(きそん)(1852~1932年)の作品38点と下絵などの資料100点以上が、同市小川寺の魚津歴史民俗博物館に寄贈された。富山市の島崎家が保管していた。市民が寄贈した作品と合わせて一部を8月18日まで、同館吉田記念郷土館で展示している。

 島崎は下新川郡生地町(現黒部市)生まれ。戊辰の役に官軍方として従事し、北海道に渡った。帰郷後は魚津市に住み、漆芸や陶芸にも励んだ。市内に愛好家が多い。

 同館での島崎の作品展は、1996年以来2回目。同館では初公開の作品がそろう。

 市民が寄贈した屏風(びょうぶ)「天仙之図」は、季節の花鳥を大胆なタッチで描いた大作。何度も下書きした鳥の絵もあれば、32(昭和7)年度の「現代書画名鑑」もあり、島崎の制作過程や作風の変遷が伝わる。

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