自然ふ化で誕生し、元気に育つコサンケイのひな(右)=5月28日、福井県鯖江市西山動物園

自然ふ化で誕生し、元気に育つコサンケイのひな(右)=5月28日、福井県鯖江市西山動物園

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絶滅恐れのキジの仲間 コサンケイのひな、すくすく成長

福井新聞(2019年5月29日)

 福井県鯖江市西山動物園で、キジの仲間で絶滅の恐れがあるコサンケイのひな1羽が、母鳥の抱卵による自然ふ化で誕生し、元気に育っている。同園で公開している。

 4月2日から同21日にかけて産んだ4個の卵を母鳥が抱卵し、今月18日に2羽が自然ふ化。このうち1羽が無事成育した。

 自然ふ化のひなは5月28日現在、体長約10センチ、重さ約20グラムで性別は不明。薄茶色の毛が生えている。一日の大半を寝て過ごすが、起きている間は元気いっぱいに動き回り、細かく刻んだ小松菜などの野菜を餌として食べている。茶色の母鳥と青黒色の父鳥が協力し合い、懸命に育てている。半年ほどで性別が分かり、1年たつと成鳥に育つ。

 同動物園では、日本動物園水族館協会の行動計画に基づき、2002年からコサンケイを飼育している。現在の飼育数は、ひなと親鳥のほか、ひなの姉に当たる雌2羽の計5羽。雌2羽のうち1羽は自然ふ化だった。

 コサンケイはベトナムの固有種。ベトナム戦争による生息地の破壊や密猟で個体数が激減した。野生動植物保護を定めたワシントン条約で「絶滅の恐れのある種」に指定され、取引は厳しく規制されている。国内では17年時点で、同動物園を含む全国10カ所で47羽が飼育されている。

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