多くの寺が集まる新潟県新発田市の寺町周辺で6月1、2の両日、本堂などを自由に拝観したり、住職と交流したりできるイベント「しばた寺・美楽喜(びらき)」が開かれる。周辺では人気の飲食店や雑貨屋約50店も出店する。主催者は「堅いイメージがあるお寺を、もっと身近に感じてほしい」と期待する。
「寺びらき」は、市内の寺や市民らでつくる実行委員会が主催し、ことしで4回目。市中心部にある11の寺が参加する。座禅や写経体験などおなじみの企画から、本堂での抹茶カフェや住職と会話を楽しむ企画など盛りだくさんだ。
境内の池でザリガニ釣りを楽しめたり、本堂内に子どもの遊び場が設置されたりと、家族連れでもお寺の歴史と文化を満喫できる。実行委員長を務める福祉団体代表の斎藤敏郎さん(64)は「お寺を通して、より多くの人に城下町新発田の成り立ちを知ってもらえれば」と話している。
両日とも午前10時~午後4時、問い合わせは事務局、050(3573)7959。参加する寺やイベントの時間、場所などの情報はhttp://shibata-terabiraki.tumblr.com
◎飲食店や雑貨屋寺町通りに50店 歩行者天国に
「寺びらき」に併せ寺町通り(諏訪町2、中央町2)は1、2の両日のイベント開催中は歩行者天国となる。市内外の多彩な飲食店や雑貨屋など50店が軒を並べる「テラマチノ市」が開かれる。
寺町通りの中心にある市の無料休憩施設「寺町たまり駅」では、新発田の食材を使った抹茶ジェラートやフランス式のオープンサンド(1日20食限定)などを販売する。また寺の本堂や境内にも市内外から出店。コーヒーはもちろん、カレー、スイーツなどの軽食、生花や生活雑貨などのショッピングが楽しめる。
たまり駅の「駅長」斎藤晴香さん(26)は「新発田にこだわってメニューを考えた。魅力を知ってもらういい機会になればいい」と話した。