地獄谷野猿公苑を訪れた外国人旅行者=10日、山ノ内町

地獄谷野猿公苑を訪れた外国人旅行者=10日、山ノ内町

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日本人<外国人、初の逆転 地獄谷野猿公苑入場者

信濃毎日新聞(2019年5月31日)

 冬場に温泉に入る猿「スノーモンキー」で有名な地獄谷野猿公苑(下高井郡山ノ内町)を訪れた外国人観光客の数が、2018年度に初めて日本人観光客を上回ったことが30日分かった。長野電鉄(長野市)によると、野猿公苑の入場者数は前年度比1・9%増の24万600人。うち外国人は10・5%増の12万1651人で、過去最高となった=グラフ。

 野猿公苑は1964(昭和39)年に開業し、長野電鉄のグループ会社が運営。90年前後の入場者数は年間20万人前後で推移し、2000年代半ばに10万人を割り込んだが、訪日客の増加で12年度から入場者が急増した。善光寺御開帳と北陸新幹線(長野経由)金沢延伸の効果が重なった15年度は過去最高の24万5千人余を記録。18年度はこれに次ぐ入場者数となった。

 一方、18年度の日本人の入場者数は前年度比5・7%減の11万8949人。3年連続の減少で、日本人客の減少を訪日客が補っている。長野電鉄の笠原甲一社長は、訪日客の利便性を高めるサービスが奏功していることに加え「新幹線の延伸も近年のインバウンド(訪日客)の伸びにつながっている」と分析する。

 長野電鉄は訪日客向けに、長野市の長野駅と公苑最寄りの湯田中駅の往復乗車券、入苑料などをセットにした冬季限定の周遊券「スノーモンキーパス」を14年度から発売。当初は1日限定だったが、18〜19年シーズンは2日間有効にした。価格は上がったが、販売枚数は前季比11・8%増の2万4374枚となり、2季連続で2万枚を超えた。

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