黒部の水を使って染めたストールやファブリックパネルを紹介する市六さん

黒部の水を使って染めたストールやファブリックパネルを紹介する市六さん

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「黒部の名水染め」発信 衣料ブランド展開市六さん、土産用ストール製作

北日本新聞(2019年6月1日)

 黒部市三日市で染色工房併設のセレクトショップ「JUICE」を営む市六(いちろく)竜也さん(47)は、黒部の水を使って染めた衣料品やアート作品を手掛けている。今春には土産用のストールを新たに作り、6月3~16日に宇奈月国際会館セレネで市内では初の個展を開く。「『黒部の名水染め』として全国に作品を発信していきたい」と語る。

 市六さんは6年前、店舗を富山市から古里の黒部市へ移転。工房で染色やTシャツプリント、レザークラフトなどを手掛ける。染色では、生地を縛って模様を染め分ける「絞り染め」の技法を用いて、オリジナルの衣料ブランド「ASCENSION」を展開している。

 ストールは来客時や国際交流時の「黒部らしい贈り物」として、市から製作を依頼された。今治産の生地を使い、藍染めやカラフルな染料で染めたものなど1点ごとに模様が異なる。

 個展は「宇宙染め展」と題し、宇宙の広がりを思わせる絞り染めアートのファブリックパネル約20点を展示する。ストール30本を限定販売する。価格は1本3800円(税別)。

 染色の工程で使う水は、発色を決める重要な要素となる。市六さんは「黒部の水を使うのは当たり前だと思っていたが、発信することは大事だと気付かされた」と言う。個展や衣料ブランドで「黒部の名水染め」を前面に打ち出していく考えだ。

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