パノラマ展望台からの景色を楽しむ参加者

パノラマ展望台からの景色を楽しむ参加者

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黒部峡谷パノラマ展望ツアー開始 電源開発の歩み学ぶ

北日本新聞(2019年6月1日)

 黒部峡谷の電源開発の歩みと大自然に触れる「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」が31日、スタートした。県内外から訪れた参加者が、高低差約200メートルの竪坑(たてこう)エレベーターをはじめとした関西電力の施設を見学し、展望台から北アルプスの山々の眺めを楽しんだ。

 県や黒部市、関西電力などでつくる「欅平(けやきだいら)パノラマ新周遊ルート運営協議会」(会長・能澤雄二黒部市副市長)が北陸新幹線開業に合わせて2015年から実施している。

 参加者は黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で欅平駅に着くと、関電の工事用区域内を専用列車で移動。黒部川第三発電所の取水ダムである仙人谷ダム建設のためつくられた竪坑エレベーターに乗り、標高800メートルまで上昇した。資材運搬車両用のトンネルと登山道を歩き、標高約860メートルのパノラマ展望台に到着。360度に広がる山並みに見入った。

 奈良県生駒市のパート、笹井智子さん(57)は電源開発の歩みに触れ「命懸けの仕事だったと学んだ。一般の人が入れない裏の部分を見られて良かった」と話した。この日は同鉄道宇奈月駅で開始セレモニーも行われた。

 ツアーは11月11日まで毎週金~月曜、1日4便実施する。料金は大人(中学生以上)6千円、小学生4千円。小学4年生以下は参加できない。

 5月27日時点で6849人の予約があり、全体で1万人以上の参加を目標にしている。能澤副市長は、関電黒部ルートの一般開放に注目が集まっていることから「ツアーに参加する人も増えてくるのではないか」と話した。

 問い合わせは黒部・宇奈月温泉観光局、電話0765(57)2850(平日午前9時~午後5時)。


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