第68回金沢百万石まつりは1日、金沢市中心部でメイン行事の百万石行列が行われた。好天の下、令和最初の勇壮な時代絵巻が城下町を彩り、まちなかは熱気に包まれた。沿道には昨年と同じ約42万人(主催者発表)が詰め掛け、加賀百万石の歴史に触れた。
行列の主役である加賀藩祖前田利家役の俳優加藤晴彦さん、お松の方役のタレント藤本美貴さんが、戦国のおしどり夫婦を好演した。武者姿やあでやかな着物姿の総勢約2500人が金沢駅東広場前から金沢城公園までの約3キロを練り歩いた。
行列の出発時には、石川県歌謡文化協会の乙田修三理事長が「あゝ前田利家公」を歌い上げた。先導隊には2020年東京五輪・パラリンピックの横断幕が加わり、高揚感を高めた。
金沢城公園では、加賀藩前田家の慶事を祝う特別協賛行事「加賀百万石『盆正月』」(北國新聞社後援)が始まり、藩政期のにぎわいを再現した。