家族に見送られて出港する中型イカ釣り船=能登町小木港

家族に見送られて出港する中型イカ釣り船=能登町小木港

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「大漁を」イカ釣り船出港 能登町小木港

北國新聞(2019年6月3日)

 石川県漁協所属の中型イカ釣り船7隻が2日、拠点の能登町小木港を出発した。能登半島沖の「大和(やまと)堆(たい)」など日本海で来年1月までスルメイカ漁を行う。近年、北朝鮮漁船の違法操業が相次ぎ、資源量の減少も相まって漁獲量が振るわない中、乗船した船長は「とにかく大漁を」と切実な願いを込め、船を出した。
 午前9時半ごろに出港した第3旺貴(おうき)丸を皮切りに、7隻が次々と出港した。乗組員の家族や地元住民、別の船のインドネシア人実習生らが見送りに訪れ、船体と結び付けた紙テープを手に「頑張ってー」「行ってらっしゃい」などと声を上げた。大漁旗を掲げた船は汽笛を鳴らし、スピーカーからは演歌を流しながら港を後にした。
 出港前、第58金剛丸の山下浩弥船長(59)は大漁を祈願した上で「漁場には北朝鮮の船がいるかもしれないが、自分たちではどうしようもできない。水産庁などがしっかり対応してほしい」と話した。3日には5隻が出港する予定で、6日までに県漁協所属の中型イカ釣り船全14隻が漁場へ向かう。

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