尺八を奏でながら歩く虚無僧

尺八を奏でながら歩く虚無僧

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厳かに開祖しのぶ 高岡・国泰寺開山忌法要 尺八響かせ、虚無僧行列

北日本新聞(2019年6月3日)

 臨済宗国泰寺派大本山・国泰寺(高岡市太田)の開山忌法要が2日、同寺で始まった。大勢の参拝者が見守る中、虚無僧が行列を作り厳かな尺八の音色を響かせながら境内を歩いた。法要は3日まで。

 開祖・慈雲妙意(じうんみょうい)(清泉禅師)の遺徳をしのんで命日の6月3日に合わせ毎年同2、3日に営んでいる。2日は命日前日に行う仏事「開山国師宿忌(しゅくき)」や、本堂から開祖の座像を祭る開山堂まで歩く「塔参(とうさん)」などを行った。

 宿忌では、国泰寺の澤大道管長をはじめ、県内外から集まった国泰寺派の僧侶約20人が輪になり本堂の中を歩きながら読経した。

 塔参は、同寺で研修を行っている尺八団体「妙音会」の会員35人が虚無僧を務め、尺八を吹きながら僧侶を導き、法堂から開山堂まで歩いた。開山堂では、虚無僧が尺八を奏上し、僧侶が読経。辺りは厳かな雰囲気に包まれた。

 妙音会と尺八愛好会「とっぴき会」が地元の太田小児童の箏(こと)に合わせて、江戸時代から同寺に伝わる尺八の曲「とっぴき」を奉納演奏した。

 3日は塔参のほか、開祖の法要などを行う。

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