「平成の大修理」が行われている高岡市伏木古国府の国重要文化財・勝興寺は4日、経堂の修理が完工した。瓦ぶきだった屋根をこけらぶきにするなど、創建当初の姿に復元された。
経堂は1805年に建立され、1995年に同文化財に指定された。規模や構造は創建当初からほとんど変わっていないが、屋根が瓦ぶきに変更されていた。
経堂の修理は2017年から2年間かけて実施され、文化財建造物保存技術協会(東京)が設計監理、田中社寺(岐阜)が施工を担当。屋根をスギ材のこけら板でふき替えた。耐震補強も施した。
同寺は1998年から大修理が行われている。鼓堂は今秋、総門は来年に完工する予定で、2020年度内に全ての修理を終える。