愛らしい表情の人形を紹介する西川さん(中央)

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亡き友思い蝶六人形制作 魚津の西川さん

北日本新聞(2019年6月5日)

 魚津市大海寺野の西川勝治さん(75)は、扇子を手に踊る魚津の民謡「せり込み蝶六」の踊り手をかたどった愛らしい木製人形を制作した。高校の同級生で、昨年8月に亡くなった蝶六の踊り手、先名進さん(同市末広町)への思いを込めた。西川さんは「チョウが舞うようだった」と先名さんの踊りを振り返り、祭りの魅力を伝えようと、人形作りに力を注ぐ。

 西川さんは、70歳まで西川工芸を営み、木工芸品を作っていた。魚津せり込み蝶六保存会10代目会長先名さんとは、夜間の高校で共に学び、卒業後は市内の飲食店で時折、顔を合わせた。8月初旬に行われる「じゃんとこい魚津まつり」のせり込み蝶六街流しで、踊る姿を何度も見掛けていた。

 西川さんは2月に先名さんが亡くなったことを知り、元気な姿を思い出しながら人形を作った。街流しが50回の節目を迎えることから、新たな土産品にしようと思い立った。「たてもん祭り」のたてもんのちょうちんストラップも作った。

 地元の木材を使い、人形は300個、ストラップは200個を目指して制作しており、妻の鈴枝さん(70)が絵付けを担当している。人形は1個1500円、ストラップは800円(いずれも税込み)の予定で、新川森林組合を通じて販売する。問い合わせは同組合、電話0765(23)4711。

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