骨格が現れた金沢城鼠多門橋=金沢市内

骨格が現れた金沢城鼠多門橋=金沢市内

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鼠多門橋、骨格現れる 金沢城、来夏に完成

北國新聞(2019年6月6日)

 石川県が進める金沢城鼠(ねずみ)多(た)門橋の復元整備で5日、尾山神社側から半分の橋脚と橋桁の設置作業が完了し、橋の骨格が姿を現した。県は能登ヒバによる化粧で往時の姿を再現し、残る金沢城公園側の工事に入る。頭上に現れた鋼製の橋は通行人の目を引き、来年夏の完成へ期待を高めた。
 鼠多門橋は工事現場の下を市道が通るため、神社側の半分を先行して完成させた後、公園側を整備してつなげる計画となっている。
 現在は神社側の基礎工事が終わり、橋脚3基と橋桁を設置した。今後、能登ヒバの板で骨格を覆い、高欄を設ける。年内にも公園側の工事に着手し、一方通行の仮設道路は神社側に移して両側通行に切り替える。
 鼠多門橋は江戸初期に建造された玉泉院丸と金谷出丸(現尾山神社境内)を結ぶ城内最大規模の木橋で、幾度かの架け替えを経て1877(明治10)年に撤去された。長さ32・6メートル、幅4・3メートルで復元し、スロープを設けるなどしてバリアフリー対応となる。
 完成時期は鼠多門と合わせて来年7月の東京五輪・パラリンピック開幕までを予定する。事業費は橋に3億5千万円、門に15億円、周辺の園地整備に1億5千万円の計20億円を見込む。

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