七尾市能登島向田町の能登島ガラス工房で、風鈴作りがピークを迎えている。6日も作家が熱したガラスに息を吹き込んで膨らませる作業に励み、工房は涼やかな音色に満ちた。
今年から、石川県無形文化財の高級麻織物「能登上布」を風受けに用いた「のと風鈴 里音(さとのね)」を制作しており、淡い紫や青、赤色に彩られた風鈴にあわせ、素朴で上品な絣(かすり)模様が風に揺れた。
担当者は「一つ一つデザインと音色が異なる。お気に入りを見つけてほしい」と話した。風鈴作りは8月中旬まで続き、例年並みの約1千個を制作する予定。