華やぎを新たにした後期展の作品群を堪能する来場者=金沢21世紀美術館「天皇即位の花」をイメージした立花

華やぎを新たにした後期展の作品群を堪能する来場者=金沢21世紀美術館「天皇即位の花」をイメージした立花

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花の美、新時代に願い 総合花展金沢展の後期展開幕

北國新聞(2019年6月8日)

 第24回総合花展金沢展(石川県いけ花文化協会、北國新聞社主催)は7日、金沢21世紀美術館で後期展が始まり、重鎮から若手まで協会所属の華道家による163点が会場を新たな風情に包んだ。時代の新しい風を取り込んだ意欲あふれる生け花も並び、来場者が列をなして鑑賞した。
 伸び上がるように生けたニューサイランと、新品種のバラ、カスミソウを寄せ、天皇、皇后両陛下をエレガントな生け花で表した華道家は、一般参賀や植樹祭での皇后さまの服装の色も取り入れ、これからの道のりに願いを込めた。
 時代のうねりのようなフジヅルに向かい、エネルギーが噴き出すように赤いアンスリウムを集めたり、ドラゴンヤナギが上へ上へと伸びていくさまを表現したり。植物の生命力を引き出し、令和の時代を生き抜くパワーを感じさせる力作も来場者の心をつかんだ。
 後期展では大作、中作、普通作の計152点が新たに並び、全期間展示される重鎮による特別大作11点が風格を漂わせた。9日までで、入場料は500円(中学生以下無料)。

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