レントリーが貸し出している多様なカメラ。ツアーへの供給などで事業を拡充する

レントリーが貸し出している多様なカメラ。ツアーへの供給などで事業を拡充する

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旅行者向けカメラレンタル 長野のレントリー、事業拡充

信濃毎日新聞(2019年6月8日)

 インターネット経由のレンタルサービスを手掛けるrentry(レントリー、長野市)は、旅行者向けのカメラのレンタル事業を拡充する。カメラを貸し出して写真映えするスポットを巡る旅行会社のツアーに供給を始めるほか、観光地の店舗と連携した現地レンタルを強化する。ネットレンタル以外の販路を開拓し、高機能なカメラで「インスタ映え」する写真や動画を撮りたい女性や、外国人観光客の需要を取り込む。

 レントリーは2018年3月に設立。一眼レフ、ミラーレス、耐衝撃や防水に優れた「アクションカメラ」といったさまざまなカメラを、記録メディアと一緒に貸し出している。価格は3泊4日のレンタルで、機種に応じて5千〜2万円程度(往復送料込み)。「スキー・スノーボード」「水中撮影」「星空撮影」といったテーマごとに必要な機材をそろえたセットも用意している。

 貸し出しに身分証明書は不要で、水没など重大な過失がなければカメラを破損しても修理代金は求めない。ウェブサイトで簡単に借りられ、届いたらすぐに使える手軽さが売りで、昨秋以降、利用件数が毎月20%ほどのペースで増加。5月のレンタルは約400件だった。20、30代の女性の利用が全体の半分以上を占め、主に旅行先での撮影に使われている。

 6月から大手旅行会社と提携し、旅行会社経由で申し込んだ人のレンタル料金を割り引くサービスを始めた。この旅行会社は夏をめどに、写真や動画の撮影をメインにしたツアーを始める計画で、レントリーがカメラを貸し出す。

 同社は2〜5月に北安曇郡白馬村のレンタルスキー店でアクションカメラを貸し出し、多くの外国人が利用した。夏以降、同村や北佐久郡軽井沢町などで連携する店舗を増やし、観光地での貸し出しを強化する。

 レントリーは、都内でインターネット通販会社を経営していた川島健太郎代表(34)が、長野市に移住して設立。シェアリングエコノミー(共有型経済)の拡大を見込んで家電やカメラのレンタルを始めたところ、カメラに人気が集中したため主軸に据えた。

 川島代表は「カメラの知識がない人でも安心して借りられるように気を配っている」とする。レントリーのウェブサイトでは、スタッフが撮影した写真や動画に加え、利用者が撮影した写真も買い取って公開し、カメラの使い方を提案。撮影シーンごとに適した機種や、撮影のこつも説明している。

 時季によって受注量が大きく変動するのが悩みで、「ツアーへの供給や外国人観光客の取り込みで、安定した受注を獲得したい」と川島代表。月単位の定額利用サービスを始めることも検討している。

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