店頭に並んだ漆器を品定めする人たち

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ずらり漆器、どれにする? 塩尻で木曽漆器祭・奈良井宿場祭

信濃毎日新聞(2019年6月8日)

 塩尻市楢川地区で7日、第52回木曽漆器祭・奈良井宿場祭が3日間の日程で始まった。漆器工房や販売店が軒を連ねる木曽平沢で、地区内全域で約80店が店内や通り沿いに漆塗りの茶わんや箸などを並べて販売。初日は雨に見舞われたものの、県内外からの多くの観光客でにぎわった。

 工房を見学できる店もあり、客たちは漆器の制作過程も学んでいた。静岡県沼津市の主婦城延子さん(59)は毎年訪れているといい、この日は午前6時に自宅を出発。「漆器は長く使えるのでお気に入りを見つけたい」と話した。

 漆器祭は、市や木曽漆器工業協同組合などの実行委員会が主催し、昨年は3日間で計約3万5千人が訪れた。8日は奈良井宿を着物姿で歩く人を撮影する「きもの町歩き&フォトコンテスト」(信濃毎日新聞社共催)がある。

 また、木曽平沢で蒔絵(まきえ)を修業している一田(いちだ)萌里さん(32)は、祭りに合わせて「URUSHI博覧会てにとるうるし展」を地区内の木曽くらしの工芸館で初めて開催。自身と県外の若手作家5人の作品を展示・販売するほか、金箔(きんぱく)を皿に貼るなどの有料の参加型講習会を9日まで開く。一田さんは「木曽漆器の職人と県外作家をつなげるきっかけをつくりたい」と話した。

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