■北信越高校体育大会や朝乃山パレードも
富山市でアイスショー「ファンタジー・オン・アイス2019」が開催される今月14、15日は、市内のホテルが満室状態となっている。例年6月半ばは、立山黒部アルペンルート観光の需要が落ち着き始めるころだが、今年は羽生結弦らトップスケーターがもたらす"特需"に、業界が盛り上がっている。
ファンタジー・オン・アイスは14日から3日間、富山市総合体育館の特設リンクで開かれる。平昌(ピョンチャン)冬季五輪フィギュアスケート金メダリストの羽生やアリーナ・ザギトワ(ロシア)のほか、2018年のグランプリファイナルを制した紀平梨花らの出演が決まっており、大勢のファンが富山に集まると見込まれている。
富山第一ホテルは、金曜、土曜となる14、15日が満室状態。6月半ばは、アルペンルートの目玉の一つ「雪の大谷」が最終盤のため、団体客の予約が下火となるが、同ホテルは「今年は個人客のネット予約が次々入ってきた」と言う。
同時期に、県内で北信越高校体育大会の多くの競技が行われることも"品薄"に拍車を掛けている。
14、15の両日のとやま自遊館は、北信越大会の選手、関係者らで既に満室状態となっており、アイスショーの観客を受け入れることができなかったという。担当者は「スポーツイベントが重なり、市内のホテルはどこもいっぱいではないか」と話す。
ANAクラウンプラザホテル富山、ホテルグランテラス富山も、この2日間は満室状態となっている。
アイスショー最終日の16日には、大相撲夏場所で初優勝を果たした朝乃山(富山市呉羽町出身)の凱旋(がいせん)パレードもある。
パレードコースに面しているANAクラウンプラザホテル富山は「タイミングが合えば、お客さまにパレードを見てもらえる。来週末はすごくにぎわうと思う」と期待する。
ファンタジー・オン・アイスは、富山市、北日本新聞社、富山テレビ放送など主催。