「奥阿賀国際アートフェスタ」の展示作品に、思い思いのデザインをする国内外の来場者ら=阿賀町豊実

「奥阿賀国際アートフェスタ」の展示作品に、思い思いのデザインをする国内外の来場者ら=阿賀町豊実

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奥阿賀国際アートフェスタ 大自然をアトリエに

新潟日報(2019年6月10日)

 国内外の人々が大自然とともに創作活動を体感する野外イベント「奥阿賀国際アートフェスタ」が、新潟県阿賀町豊実で開かれている。外国の来場者らが森林の中で展示作品に着色するイベントなどを通して、大自然とアートの共演を楽しんでいる。

 地元のNPO法人「コスモ夢舞台」が地域活性化を目的に初開催し、同所の森林と川辺を舞台に5月20日に開幕した。森林の会場はかつての畑で、50年ほど放置されてきた荒れ地だったが、同法人が1年ほど前から伐採や間伐をしながら準備を進めてきた。

 会場では法人理事長で彫刻家の佐藤賢太郎さん(70)=同町豊実=をはじめ、国内の作家4人が廃材を使ったアート作品を公開制作しながら展示品を増やしてきた。現在は廃材のドアや消火器、ガスコンロなどを組み合わせた個性あふれる作品約20点が並び、独特の空間を作り出している。

 30日には、森林の会場でパフォーマンスを開催。佐藤さんの呼び掛けでスウェーデンとアルメニアの関係者が参加した。真剣な表情で筆やヘラを握り、個性あふれるオブジェに赤や黄、青色などを使って模様や文字を描き、新緑まぶしい会場を鮮やかに彩った。

 着色作業に参加したスウェーデン・イエーテボリ市の女性(30)は「森の中でペイントするのはいい気分。思いつくままに塗ったはいいけど、上手にできなかった」と苦笑いだった。

 佐藤さんは「会場に足を運んでもらい、ここに来たという記録や足跡を作品として残していってほしい」と呼び掛けている。

 フェスタは6月30日まで。15日午後1時からは本格オープンを記念し、セレモニーが行われる。問い合わせは同法人コスモ夢舞台、0254(96)2003。

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