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親鸞真筆文書、京都で続き見つかる 金沢・専光寺「前半」所蔵

北國新聞(2019年6月12日)

 真宗大谷派専光寺(金沢市)に伝わる、宗祖親鸞聖人の真筆の続きとみられる文書が11日までに京都市内で見つかった。江戸初期に二つに分けられ、専光寺と別の寺院で所蔵していたが、後半部分がなかった。文書を確認した同朋大仏教文化研究所(名古屋市)の小山正文研究顧問は「もともと一続きであった真筆が400年ぶりに『再会』したことになる」とし、文書の公開を計画している。
 専光寺所蔵の真筆には、聖徳太子の廟(びょう)に刻まれている「廟崛偈(びょうくつげ)(三骨一廟文)」の一部がしたためられている。七言八句あり、新たに見つかった文書はその続きとなる四句と、「涅槃経(ねはんぎょう)」の一節が記されていた。小山氏が昨夏に京都の古典籍商で見つけ、真筆であると確認、以前に住職を務めていた愛知県安城市の本證寺に収蔵した。
 小山氏によると二つの文書は紙質、筆跡ともに共通しているという。いずれも左隅に東本願寺第13代宣如の極書と花押があり、同一の軸装がなされている。もともと一紙に書かれたものを中央の折り目で切断し、分割したとみられる。
 専光寺所蔵の文書は、13代宣如の長女が同寺に嫁ぐ際に持参した品と考えられる。もう一つの文書も当初は、本願寺とゆかりが深い有力寺院に贈られ、時代を経てから寺外へ流出したのではないかという。
 親鸞聖人は83歳の1255(建長7)年に、七五調で聖徳太子をたたえた和讃(わさん)「皇太子聖徳奉讃」を作成。清書した本を門弟の覚信房に授与し、その際「廟崛偈」と「涅槃経」を書き加えたとされる。この清書本は後にばらばらになり、専光寺の文書を含む25点ほどの現存が確認されていた。新たに文書が発見されるのは8年ぶりとなるという。
 2021年は、聖徳太子の1400年御遠忌にあたる。小山氏は「このタイミングで見つかるのもご縁を感じる。専光寺の文書と合わせ、多くの方に見てもらえるような機会を設けたい」と話した。

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