コケで覆われた貞観園。ガイドツアーでは歩きながら間近で観賞できる=11日、柏崎市高柳町岡野町

コケで覆われた貞観園。ガイドツアーでは歩きながら間近で観賞できる=11日、柏崎市高柳町岡野町

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こけむす庭園散策 柏崎・貞観園 22日からガイドツアー

新潟日報(2019年6月14日)

 新潟県柏崎市高柳町岡野町の国指定名勝「貞観園」で、庭園観賞の専門家を招いてのガイドツアーが、22日を皮切りに開かれる。8月まで月2回、実施される。コケに覆われた風情のある庭園は、普段は主屋からしか観賞できない。ツアーでは実際に歩いて巡り、間近で眺めることができる。

 貞観園は、大庄屋だった村山家が1673年、岡野町に移住して以降、代々整備してきた。庭園部分の面積は約8千平方メートル。100種類以上のコケが一面を覆っているのが特徴で、佐渡産の赤玉石も随所に使われている。1937年に国の名勝に指定された。

 かつては案内人の付き添いの下で、園内を歩いて観賞できた。だがコケの保護もあり、2009年以降は主屋「貞観堂」からの観賞に限っている。大規模改修により、主屋から全景を眺められるようになったことに加え、案内人が高齢となったためだ。

 公益財団法人「貞観園保存会」の理事長で、13代当主の村山義朗さん(71)=柏崎市=は「庭園の出入りを自由にするとコケが傷み、修復に長い時間がかかる」と語る。

 一方で「『園内に入ってみたい』『昔は入れたのに』との声も強かった」と村山さん。園側は案内付きでの園内散策の再開を模索していた。和風建築の観賞講座を多数開催する、「庭屋一如(ていおくいちにょ)研究会」主宰の藤井哲郎さん=新潟市=が、数年前から貞観園をたびたび訪れていた。園側が協力を申し入れたところ快諾。日付限定でガイドツアーを開くことになった。

 村山さんは「主屋から眺めるのと、実際に園内を歩くのとでは景色や印象がずいぶん変わる。別の角度から見る面白さを味わってほしい」と呼び掛けている。

◎参加者募集、講座も開催

 貞観園のガイドツアーは6月22、28日、7月15、28日、8月7、29日に開かれる。各日とも午前から午後にかけて計6回実施。30分程度で園内を巡る。

 6月29日、7月20日、8月17日には、園内散策と講座を組み合わせ実施する。講座では、屋敷や庭園の構造などを解説。いずれも午後1時半開始で、所要時間は2時間程度。

 ツアー、講座とも定員15人で事前申込制。定員に満たない場合は当日参加もできる。参加費は入園料込みでツアーが1500円、講座が3千円。天候などにより、急きょ中止する場合もある。

 希望日時、代表者氏名、参加人数、携帯電話番号を添え、ファクスか電話で申し込む。

 申し込み、問い合わせは貞観園保存会、0257(41)2100(電話、ファクス共通)。

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