城端別院善徳寺をスタートする参加者

城端別院善徳寺をスタートする参加者

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南砺でサイクリング祭 善徳寺発着33キロ快走

北日本新聞(2019年6月16日)

 南砺市城端地域を発着点とし、市内を巡るサイクリングイベント「南砺城端サイクリング祭」が15日、初開催された。子どもやお年寄りまで県内外の参加者が美しい田園風景や観光名所を楽しみながら、33キロのコースを駆け抜けた。 

 幅広い世代に愛好者が多い自転車を南砺観光の2次交通の手段として定着させる仕組みづくりにつなげようと、城端地域の住民らが中心となって実行委員会(山田清志委員長)を設置。子どもから本格派まで楽しめるよう、6月は約30キロ、10月は約100キロのコースで年に2回実施する。

 今回は初心者やファミリー向けを対象に実施。小学生から78歳まで県内外から53人がエントリーした。出発式が城端別院善徳寺であり、武田慎一県サイクリング協会長があいさつ。境内から山門をくぐってスタートした。

 時折雨に見舞われたものの、井波から砺波市庄川、福野、福光の各地域を巡った。エイドが2カ所設けられ、旧井波駅舎ではサトイモドーナツ、ささら屋福光本店では団子などが提供された。風景や街並みをゆっくりと楽しみ、全員が善徳寺にゴールした。

 金沢市から家族で参加した山本虹月(ななき)さん(12)は「完走できてよかった」と笑顔。妹の和奏(あえか)さん(9)は「景色がきれいだった」と話した。

 16日もコースを変えて実施する予定だったが、荒天が予想されるため中止とした。山田委員長は「思った以上にまち巡りなどを楽しんでもらえ、自転車が観光の2次交通として活用できる手応えを感じた。さらに内容を充実させて実施したい」と話した。北日本新聞社共催。


■市もにぎわう
 南砺城端サイクリング祭に合わせ、発着点の城端別院善徳寺では15日、庫裏(くり)に多彩な食や品をそろえた「市」が開催され、大会参加者や家族連れでにぎわった。

 市商工会青年部城端支部による名物「兄貴のたこやき」や奥能登の海産物、地ビール、雑貨などを提供する6店が並んだ。夜にはゲストライダーも務めた柳亭市弥さん、柳家緑太さんによる落語会「二輪会」も開かれた。

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