日本の登山者との交流を楽しむ台湾の陳さん(中央)=白山・甚之助避難小屋

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白山に外国人 登山客が3年で1・5倍に増

北國新聞(2019年6月17日)

 白山(2702メートル)で、外国人登山者が増加している。室堂への宿泊者は北陸新幹線開業後の3年間で1・5倍に伸び、韓国や台湾などアジアからの来訪が目立つ。小松―香港定期便の就航後は香港からの問い合わせも増えている。一方、軽装備で訪れたり、登山マナーを理解していなかったりと「初心者」も多く見られ、関係者からは影響を心配する声も上がっている。
 白山観光協会によると、室堂(2450メートル)にある宿泊施設を利用した訪日外国人数は、統計を取り始めた2010年は2人だけだった。しかし、北陸新幹線開業翌年の16年は66人と一気に増加。さらに台湾や韓国から団体が訪れた昨年は90人と3年間で大幅に増加した。大半はアジアの国・地域という。
 今季は現時点で7月に香港の2人、8月に韓国の団体32人、10月に豪州の1人が予約している。石川県自然解説員の宮下由美子さん(52)によると、韓国や台湾は岩山が多く、緑豊かな日本の山に憧れて白山にやって来るケースが多い。
 今月5日、白山を訪れた台湾のライター陳嘉昇さん(36)は「台湾の山と違って白山は花の種類が豊富と聞き、登山を心待ちにしていた。秋の景色も見に来る」と話した。日本の山を本で紹介するという。
 白山観光協会は外国人登山者への対応として英、中、韓3カ国語の登山パンフレットを用意して登山マナーの順守を呼び掛けている。ただ、スニーカーで訪れたり、傘をつえ代わりにしたりと不十分な装備で登山する外国人もおり、実際に5日にはカナダ人女性が途中で足をひねって引き返したという。
 昨夏には中国の団体客が室堂の木道沿いに残飯を捨て、協会スタッフらが注意したケースもあった。白山室堂ビジターセンターの中村真一郎所長(45)は「情報の伝え方に課題があり、問題が深刻になる前に対応を考えないといけない」と話した。

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