完成させた陶器を前に笑顔を見せる米国の学生ら=6月20日、福井県越前町の県工業技術センター窯業指導分所

完成させた陶器を前に笑顔を見せる米国の学生ら=6月20日、福井県越前町の県工業技術センター窯業指導分所

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集大成の陶芸披露 米の大学生ら福井で研修

福井新聞(2019年6月21日)

 福井県越前町の越前陶芸村を陶芸研修で訪れている米カリフォルニア州の7大学の学生ら25人が6月20日、陶芸村内の県工業技術センター窯業指導分所で、研修中に完成させた陶芸作品約100点を披露した。このうち花器約20点は草月流の生け花で美しく彩られ、学生たちは研修の集大成を前に感慨深そうだった。

 陶芸を指導するアランハンコック大の松尾亜実子教授(40)、チャネルアイランド大のブラッド・モンスマ教授(52)が、7大学の20~60代の学生を連れて2日から滞在。一行は陶芸家の日向光さんらの指導の下、越前焼の伝統技法「ねじ立て技法」や薪窯での窯たきに挑戦した。

 この日は焼き上げたつぼ形の花器などを披露。草月流の岸本真寿美さんが生け花を施し、華やかな空間となった。学生の一人で、長年陶芸や盆栽を手掛けてきたというアン・ハーブさん(67)は「(生け花の)飾り方が素晴らしい。この滞在で多くの刺激を得られた」と話した。

 両教授は2014年にも陶芸村で10日間、学生の陶芸研修を行ったことがある。モンスマ教授は「今回はさらに長い期間の滞在となり、より土と向き合うことができた」と振り返った。一行は21日から京都に滞在し、24日帰国する。

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