福井県高浜町宮崎の佐伎治(さきち)神社で6年に一度行われる式年大祭「高浜七年祭」が6月23日、お田植え神事を皮切りに開幕した。境内では各種芸能が披露され、大勢の若衆が神輿(みこし)を担ぎ町内を威勢良く練り歩いた。29日まで多彩な芸能が繰り広げられ、住民たちの心は祭り一色に染まる。
午前8時半ごろ、お田植え神事が同町事代(ことしろ)区の氏子によって奉納された。くわ、えぶりといった農具を持った青年たちが輪になってゆったりと舞い、えぶりで地ならしする所作も厳かに披露された。神主役の男性3人と、園児や児童らの「早乙女(さおとめ)」が歌を掛け合うシーンもあった。
午後1時すぎ、三つの氏子地域「中ノ山」「西山」「東山」のきらびやかな神輿3基が順番に同神社を出発。目の前に広がる勇壮な光景に観客たちは圧倒されていた。
24日は午前9時ごろ、7基の曳山(ひきやま)が同神社に勢ぞろいする「山上がり」がある。最終日の29日夕方には鳥居浜海水浴場に神輿3基が集まり「足洗いの儀」が行われる。