地域団体商標の登録内示を受けた「美浜のへしこ」(福井県若狭美浜観光協会提供)

地域団体商標の登録内示を受けた「美浜のへしこ」(福井県若狭美浜観光協会提供)

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「美浜のへしこ」地域商標に 福井・わかさ東商工会

福井新聞(2019年6月25日)

 福井県わかさ東商工会は6月24日、地域団体商標として「美浜のへしこ」が登録の内示を受けたと発表した。2023年春の北陸新幹線敦賀開業やインバウンド(訪日外国人客)の拡大を見据え、地域ブランドや美浜の食文化のPR強化につなげる。

 地域団体商標は、地域ブランドの促進などを目的に2006年に導入された特許庁の制度で、地域名と商品名を組み合わせた名称を商標として登録できる。同商工会は16年2月に出願していた。商標として指定される商品は、美浜町で製造される、ぬか漬け魚介類。

 同商工会によると、美浜のへしこは鎌倉時代からの歴史があり、町内12業者が年間約10万本を製造・販売しているほか、各家庭でも郷土料理として根付いている。塩やぬかだけでなく、みりん、醤油(しょうゆ)、酒粕(かす)、魚醤などを加えて1年以上発酵させるなど、各製造業者や家庭で秘伝の製法があり、うまみが強くて味がまろやかなのが特徴。

 同商工会は商標登録を契機に、製造業者のお土産品開発の支援や、美浜の食文化のPRを強化していきたい考え。担当者は「製造業者や地域住民に美浜の食文化を再認識してもらい、町や若狭美浜観光協会と連携して"へしこの町"を盛り上げていきたい」としている。

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