田中市長(右)に受賞を報告する(左から)古軸市議、山口さん、山下さん、松平さん

田中市長(右)に受賞を報告する(左から)古軸市議、山口さん、山下さん、松平さん

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私財投じ町家3軒復活 城端の有志3人、都市景観大賞受賞

北日本新聞(2019年6月27日)

 南砺市城端地域で5月に開かれる城端曳山(ひきやま)祭の昔ながらの姿を継承しようと、私財を投じて3軒の町家を改修・維持している地元有志たちの活動が、「都市景観大賞」を受賞した。関係者が26日、市役所福野庁舎を訪れ、田中幹夫市長に受賞を報告した。

 都市景観大賞は、まちづくりに関わる公益法人などでつくる「都市景観の日」実行委員会が主催。城端地域の取り組みは「景観まちづくり活動・教育部門」で優秀賞を受けた。

 南砺市城端の松平保夫さん、山下茂樹さん、山口誠さんの3人は中心部の古い町家を協同で購入し、「じょうはな庵(いおり)」を2013年に開設。曳山祭で庵唄を聴く「所望宿」の昔ながらの姿を継承しようとした。以来、祭のファンになった県外の人らから出資を募り、「荒町庵」と「東町庵」の2軒も再生させた。

 景観大賞の審査の講評では、「顔の見える人たちが本気で守る、という姿勢が大変印象的」などといった意見があった。

 26日は3人と古軸裕一市議が市役所福野庁舎を訪れた。松平さんは「伝統を守るため、応援を受けながら一生懸命やってきた。これからも続けていきたい」と笑顔を見せた。

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