数々の御下賜品が並ぶ「明治天皇北陸御巡幸」展

数々の御下賜品が並ぶ「明治天皇北陸御巡幸」展

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明治天皇 朝日での面影 鹿嶋神社で28日から北陸巡幸展

北日本新聞(2019年6月28日)

 朝日町宮崎の鹿嶋神社(九里文子宮司)は、28日から展覧会「天皇御即位奉祝 明治天皇北陸御巡幸 市振・宮崎・泊町の面影」を社務所で開く。明治天皇がこの地で休憩した際の御下賜品などの史料から足取りをたどる。7月1日まで。

 鹿嶋神社と宮崎公民館(嘉義陽子館長)が、当時の地域の状況を浮かび上がらせ、子どもたちに地元の歴史を知ってもらうことで、郷土愛を育もうと企画した。

 明治天皇は1878年、庶民の暮らしぶりを直接確かめようと72日間かけて北陸・東海道を巡った。宮崎地域には9月28日に訪れ、九里宮司の先祖に当たる九里邸で休憩。庭に新造船を置き、船内に海水を満たしてタイやキスなどの魚を泳がせてミニ水族館のように見立て、天皇を喜ばせたとされる。九里宮司は「天皇を迎える地元の人たちのもてなしに思いをはせてもらえれば」と話す。

 今回、宮崎、市振、泊の各小休所で天皇から贈られた木杯や菊紋茶釜、茶わん、草履といった御下賜品を展示。巡幸の際に随行した岩倉具視や大隈重信らの泊町での宿割り名簿や当時の地図などの関連史料と合わせて紹介する。

 入場無料。29日午前10時半からは九里宮司が解説する。問い合わせは同神社、電話0765(82)2197。

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