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花嫁のれん展 東京・旧前田家本邸で9月

北國新聞(2019年6月29日)

 七尾市一本杉通りで毎年開催されている花嫁のれん展(北國新聞社後援)が9月21~23日、東京・目黒区の国重要文化財「旧前田家本邸和館」で開かれることになった。加賀藩ゆかりの地で、加賀、能登、越中に今も残る婚礼風習を紹介する。一本杉通りの女将(おかみ)たちが嫁ぐ際にくぐったのれんを持ち込んで思い出を語り、七尾への誘客につなげる。
 展示は5点ほどを予定している。出品者が花嫁のれんのしきたりや、嫁ぎ先の仏間にかけてくぐる意味、結婚の喜びなどを語る。観光パンフレットも持参し、能登の魅力を発信する。
 一本杉通りで2004年度に始まった花嫁のれん展は、各商店や民家が自宅に残っていたり、近隣住民から借りたりした思い出の品を飾っている。
 過去には東京と大阪、名古屋、岡山で各1回、催された。かねてから「加賀藩の本家本元がある旧前田家本邸で開きたい」との思いがあり今年2月、和館を管理する目黒区役所に開催を依頼し、快諾を得た。
 花嫁のれん館(七尾市)の鳥居貞利館長は、のれん展への来場者の2割ほどが関東からといい「今後も県内外へのPR活動に力を入れ、のれん展を盛り上げていきたい」と話した。
 同館によると、花嫁のれんは、「早くその家になじめるように」との願いを込めてくぐる。嫁入りの決意の象徴で、娘を送り出す家族の思いや結婚後の夫婦の歩みが詰まっている。

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